直木賞の受賞作を、順番に読んでいこうと思っています。
今回は、その旅のはじめの一冊です。1978年から。
今回の一冊
『離婚』色川武大 著
1978年 第79回直木賞受賞作
私の評価:★★☆(2.5/5)
直木賞と聞いて少し構えて読み始めたのですが、思いのほか読みやすくて驚きました。
ただ今回は、物語そのものよりも、読んでいる自分の変化を感じた一冊でした。
図書館で、本が借りられるようになった
実はこの本、図書館で借りました。
前回も少し書きましたが、私は13歳から30歳までの17年間、本が読めませんでした。
そのきっかけは、図書館で借りた本を、期限内に読み終えられなかったことでした。
それ以来ずっと、図書館で本を借りるのが苦手でした。
つい最近までです。
久しぶりに借りてみたら、何のプレッシャーも感じませんでした。
読めなかった17年が、ずいぶん遠くなったんだなと思いました。
物語と、ほどよい距離が取れるようになった
もう一つ、気づいたことがあります。
以前の私は、登場人物に感情移入しすぎて、読むだけで疲れてしまっていました。
途中で挫折したり、しばらく本から離れてしまったり。
でも今は、物語に飲み込まれることなく、ほどよい距離を保って読めるようになりました。
おかげで、複雑で、理屈では割り切れない夫婦の関係も、一つの物語として楽しむことができました。
夫婦の形は、夫婦の数だけある
この本から私が受け取ったメッセージは、これでした。
誰かの物差しではなく、二人がどうありたいか。
正解は、一つではないのだと思います。
解説が、作品の世界を広げてくれた
そして、最後に収められている尾崎秀樹さんの解説が、素晴らしかったのです。
解説って、こんなにも作品の世界を広げてくれるんだと、感動しました。
読み終えたあとに、もう一度別の角度から光が当たるような感じでした。
でも、ごめんなさい。本編の星は2.5です。
それでも、大切なメッセージを受け取れたので、読んで良かった。
本の評価とは別に、自分自身の変化に気づかせてくれた一冊でした。
🌱 本と出会って、人生をカラフルに。
副社長の本棚では、読んだ本の感想と、その一冊から受け取った私なりのメッセージを、気ままに綴っていきます。

