実は、やる気のない社員でした。

前回のブログで、

「気がついたら、副社長という肩書きになっていました」

と書きました。

では、その前はどんな社員だったのか。

これが、なかなか立派な社員だった……わけではありません。

私は2002年にアート録音に入社しました。

今の自分から振り返ると、2020年に取締役営業部長になるまで、

かなり、やる気のない社員だったな

と思います。

当時の感覚としては、

「パートで働くよりはいいかな」くらい。

お休みも取りやすいし、自由もきく。
会社の雰囲気も和気あいあいとしていて、家族みたいでした。

居心地はよかったです。

会社が嫌だったわけでもありません。

ただ、仕事に対してはかなり割り切っていました。

仕事は、お金をもらうための手段。

やりたいことは、仕事の外でやればいい。

私は、やりたいことや興味のあることは趣味として別の場所で楽しんでいたので、

「仕事とやりたいことをつなげる」

という発想が、そもそもありませんでした。

だから、

「私が仕事を見つけて頑張ったところで、会社が変わるわけでもないし、上司が変わるわけでもない」

と、本気で思っていました。

給料が変わるわけでもない。

だったら、任された仕事をちゃんとやって、
定時で帰れて、休みも取れて。

それでいいじゃない。

そんな感じでした。

今の自分、つまり経営する側の目線で振り返ると、

「いや、本当にやる気なかったな」

と思います(笑)。

でも、今はまったく違います。

いろいろな資格を取り、
役割が増え、
肩書きも増えました。

そして今は、

仕事を通して、やりたいと思えることに出会えたこと。
それを仕事としてやらせてもらえていること。

そのことに、本当に感謝しています。

やりたいことが、仕事になった。

しかも、

同じ会社で(笑)。

これは、自分でもちょっと面白いなと思います。

転職したわけでもない。
まったく違う会社に行ったわけでもない。

同じアート録音にいながら、

仕事の見え方も、
会社との関わり方も、
自分の役割も、

ずいぶん変わりました。

人って、環境が変わらなくても、
関わり方が変わると、こんなに見える景色が変わるんだなと思います。

今、会議で人材育成をする(いい会議プロジェクト)の仕事をしていると、

昔の自分のことをよく思い出します。

会社側は、

「もっと自分から考えてほしい」
「もっと主体的に動いてほしい」

と思う。

でも社員側からしたら、

「私が動いたって、何が変わるの?」

と思っていることもある。

昔の私は、まさにそうでした。

だから今は、

「やる気のある社員をつくる」

というより、

「自分もこの会社に関わっている」
「ここで自分のやりたいことができる」

と思えることの方が大事なのかもしれない、と思っています。

そして私は、たまたまそれを同じ会社の中で見つけました。

そういえば今日。

小学2年生の一番下の息子は、雨の中、

「こんなの、降ってない!」

と言い張って、お友達と公園へ遊びに行きました(笑)。

いや、結構降ってるんですけどね。

多分帰ってきたらびしょ濡れ級です。

でも、その後ろ姿を見ながら思いました。

本当にやりたいことって、こういうことなのかもしれない。

雨が降っていてもやりたい。
多少のことなんて、あまり気にならない。

「やらなきゃ」ではなくて、
「やりたいから、やる」。

今の私とおんなじだ。

昔の私にとって、仕事はそこまでのものではありませんでした。

でも今は、仕事の中にも
「やりたいから、やっている」ことがずいぶん増えました。

そんなことを、雨の中を走っていく小学2年生を見ながら考えた、今日この頃です。

さて、また次の機会には、

私と社長が、この会社を引き継ぐことになった頃の話

を書いてみようかなと思っています。

あれから6年。

そのときは必死だったので、
今だから見えることも、きっとある気がします。

6年経った今、改めて振り返ってみるのも面白そうです。

また、畑からぽつぽつと。ではまた。

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